「言葉には不思議な力があります。愛と思いやりをもって語れば、人を励まし勇気づけることができます。 妬みや嫉妬の思いで語れば、 その言葉は、人を傷つける凶器にもなります。 私が語る言葉が神様を喜ばせ、 多くの人を力づけるものであるか、いつも反省しなければなりません」。
これは、 恩師が残された言葉で、 日々私が心がけていることです。
子育てをしながら、 またさまざまな人と関わる中で、 一番気をつけていることは、 言葉の使い方です。
人は言葉を使って用件や意思、 気持ちなどを伝えます。 他人には、 ある程度感情を抑えて冷静に話すことができても、 夫や子どもなど、 より近い関係にある人に対しては、 配慮を欠いてストレートに感情表現してしまうことがあります。 でも、 「これではいけない」 とある時思いました。
言葉は人を生かしもするし、 殺しもします。 最近は、 いじめの問題や子どもの自殺など、 胸の痛む事件をよく聞きますが、 そこには、 恐らく相手の気持ちを全く考えない否定的な言葉、 傷ついて立ち上がれなくなるような言葉が投げつけられていたに違いないと思うのです。
子どもは、 親の言うとおりには育たず、 親の行うとおりに育つと聞いたことがあります。
普段から、 親自身が乱暴な言葉づかいや否定的な言い方をやめて、 親みずから挨拶したり、 感謝の言葉、 慰めや励ましの言葉、 前向きに促す言葉がけをするなど、 子どもが親から大切にされている、 愛されていると感じることのできる環境を、 まずは家庭から作ってゆきたいものです。
特に母親は、 いつも笑顔で子ども迎え、 子どもの話すことを最後まできちんと聴いてあげる姿勢が重要だと思います。 話しを聴いてもらうことによって、 子どもは安心感を覚え親に対する信頼感を強めてゆくと思います。
親から認められ、 愛される経験の積み重ねこそ、 子どもが世の中に出て、 たくましく生き抜いてゆく源動力になると思います。
娘は今六年生ですが、 これからも娘の心に寄り添いながら、 適切な言葉づかいを心がけ、 共に成長してゆきたいです。
(浜松市)